天下周知
てんかしゅうち
名詞
標準
common knowledge
文例 · 用例
キルケのごとくすべての人間を動物に化することもあるが、また反対にとんでもない食わせものの与太者を大人物に変化させることもできるのは天下周知の事実であって事新しく述べ立てるまでもないことであろう。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
頭山満翁はさながらに逸話を作りに生まれて来たようなもので、その奇行快動ぶりといったら天下周知の事実と云っても憚らない位である。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
玄洋社と愛国社に向って現今の共産党以上の苛烈な圧迫を加えたものであったが、これに対して愛国社が言論に、玄洋社が腕力に堂々と相並んで如何に眼醒しい反抗を試みたかは天下周知の事実だからここには喋々しない事にする。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
第三に、天下周知の檜山横領の件。
— 直木三十五 『三人の相馬大作』 青空文庫
先程は露月のあまり手きびしい罵倒に我を忘れて、此の何も知らない絵かきの吐胆を抜いてやりたさに、自棄になって此の場へ導いて来たものの、考えて見れば此の男に、自分の大切な秘密を打明けてしまった訳だ――一体秘密というものは、誰れにか一人に知られれば、軈て天下周知の事となります。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
其れは天下周知の事實で、私が再述するを待たない。
— 中島徳藏 『巽軒先生喜壽の祝辭』 青空文庫
こうして日光御造営が始まって、周囲四十里、お山どめになってからは、人別のきびしいことは天下周知のことだから、なにも今頃ノコノコ母娘連れで、この騒がしい日光へ出かけてくるものずきも、ないであろうテ」「それはそうだとも。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
「いやいや、玄徳と徐庶との交情は、天下周知のことですが、それ故に、もし徐庶がご信頼を裏切って、この使いから帰らなかったりなどしたら、天下の物笑いになります。
— 赤壁の巻 『三国志』 青空文庫
作例 · 標準
彼がその研究分野の第一人者であることは、今や天下周知の事実である。
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その汚職事件の真相は、週刊誌の報道によって天下周知のところとなった。
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「あの二人が付き合っているなんて、この界隈では天下周知のことだよ。」
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