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暢々

暢々
名詞
1
標準
文例 · 用例
怪しいもんだぜ」などと、鶴さんは節の暢々した白い手をのばして、莨盆を引寄せながら、お島の顔を見あげた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
用達することがあって、銀座の通へ出た頃は、実に体躯が暢々とした。
島崎藤村 刺繍 青空文庫
私ひとりでこの深山を占有しているような気持がし、私の心は暢々としていた。
――人類のあとを継ぐもの―― 最小人間の怪 青空文庫
手持無沙汰に、あの麦藁帽子を被って、あのマントとあの袋とを携えて、プラットホームの一隅に四十分もつくねんとしていた僕の姿をば、三日前の夕暮れには共に暢々して眺めた風景にこのたびは君一人で面接しながら察してくれたであろう。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
異性の友情も、私は微妙な陰翳のあるまま朗らかに肯定し暢々保って行きたい。
宮本百合子 大切な芽 青空文庫
伸子は、この部屋をこめている生活の狭い、暢々しない雰囲気が何となく窮屈で馴染めなかった。
宮本百合子 伸子 青空文庫
」 伸子は、今までの爽やかに暢々した気分が一時に飛び去る愕きを感じた。
宮本百合子 伸子 青空文庫
これまで知らなかった、暢々したひろさでさして来た。
――ソヴェト文学に現れた婦人の生活―― 「インガ」 青空文庫