尖り声
とがりごえ
名詞
標準
文例 · 用例
それでも流石に尖り声などは出さず、やさしい気でいじらしい此女を、いたわるように「そうしたのではまずいのか。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
」と渋い声、砂利声、がさつ声、尖り声、いろいろの声で巻き立って頼み立てた。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
四五日|前何かの小言序にお政が尖り声で「ほんとにサ戯談じゃアない、何歳になるとお思いだ、十八じゃアないか。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
馬子はぴしゃりぴしゃりと鞭をあてながら、尖り声で馬を叱りとばしている。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『乞食』 青空文庫
」と私は尖り声で云った。
— 豊島与志雄 『理想の女』 青空文庫
それに土間で小児の泣く声と、立ち歩くのを叱る出方の尖り声とが耳障りになる。
— 永井荷風 『深川の散歩』 青空文庫
はいると同時に頭ごなしに恐ろしい尖り声が飛んできた。
— 橘外男 『陰獣トリステサ』 青空文庫
」 と、一層尖り声を出した。
— 橘外男 『陰獣トリステサ』 青空文庫