泛子
うき
名詞
標準
文例 · 用例
そんなものはないかと気を付けているうちに、ふと目に入ったのは一個の泛子である。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
今でも記念にして家にあるが、それは男鹿の漁船の網の泛子であって、海上安全戸賀港何の某とある。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
そこは網を貸したり釣道具を売つたりする家で、日にやけた畳のうへにいろいろに塗りわけられた徳利形、椎の実形、円形の泛子、糸巻、釣竿などがならんでゐる。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
翠の髪を肩になびけ、瑠璃の翼を背にたたみ、泛子をみつめる瞳はつぶらかに玉のごとく、ゆさりと垂れた左右の脛は珊瑚を刻んだかとうたがう。
— 中勘助 『島守』 青空文庫