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地獄の釜の蓋

じごくのかまのふた
名詞
1
標準
creeping bugleweed (Ajuga decumbens)
文例 · 用例
地獄の釜の蓋を取つて、娑婆へ吹上げた幻燈か思ふたよ。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
地獄の釜の蓋があくという盂蘭盆の十六日は朝から晴れて、八ツ(午後二時)ごろの日ざかりは灼けるように暑かった。
蝶合戦 半七捕物帳 青空文庫
祗園の祭には青簾を懸けては下し、土用の丑の鰻も盆の勘定となって、地獄の釜の蓋の開くかと思えば、直に仏の花も捨て、それに赤痢の流行で芝居の太鼓も廻りません。
島崎藤村 旧主人 青空文庫
それから地獄の釜の蓋のあく日に、お閻魔様への御機嫌伺い、これとて強ち冥土の沙汰も金次第だからとて、死なぬ先から後生をお願い申すわけでも何でもなく、そんな卑怯な気の弱い手合いは口幅ったいことを言うのじゃないが、恐らく正真正銘の江戸ッ児には一人もないはず。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫
年に一度開くと言はれた地獄の釜の蓋は一返では済まなくなつた。
折口信夫 盆踊りと祭屋台と 青空文庫
諒闇のこととて店でも新年宴会を慎しみ、丼で済ませ、地獄の釜の蓋もあくという正月十六日のお賽日は一日店を休ませました。
――所信と体験―― 一商人として 青空文庫
地獄の釜の蓋のあく日がきて陰鬱な鐘の音が人を促すやうに鳴りはじめると伯母さんは気のすすまない私に花色の帷子をきせ、唐縮緬のしごきを胸高にしめさせてお詣りにつれてゆく。
中勘助 銀の匙 青空文庫
お盆には地獄の釜の蓋も開く。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
作例 · 標準
庭の湿った日陰に、紫色の小さな花を地面に張り付くように咲かせた「地獄の釜の蓋」を見つけた。
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別名キランソウとも呼ばれる「地獄の釜の蓋」は、古くから咳止めなどの薬草として重宝されてきた。
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春の野原を散策していると、地を這うように群生している地獄の釜の蓋が目に入った。
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