寿詞
よごと
名詞
標準
文例 · 用例
舞い人は、「高巾子」という脱俗的な曲を演じたり、自由な寿詞に滑稽味を取り混ぜたりもして、音楽、舞曲としてはたいして価値のないことで役を済ませて、慣例の纏頭である綿を一袋ずつ頭にいただいて帰った。
— 初音 『源氏物語』 青空文庫
はろばろや大海原、涯なしや青水沫、揺りとよめ大き国民、大君に、この神に、讃へ言、寿詞申せや。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
去年大槻玄琢老に寿詞をたのまれ、つくり進じ候処、気に入不申候よし、わたくしが蘭人短命より趣向いたし候処、短命は舟にのる人ばかりにて、本国は長寿のよし也。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしは只蘭軒が何故に菅茶山のために寿詞を作らなかつたかを怪む。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
」前にも云つたやうに、わたくしは蘭軒の寿詞の闕けてゐるのを憾とする。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
寿詞を贈つたものには讚岐の後藤|漆谷、美作の茂誥大輔、徳島の僧玉澗等があつたことが集に見えてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
其が、大直日の歌の新年の寿詞になる理由である。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
早くとも、平安に入って数十年後に、書き物の形をとり、正確には、百数十年たってはじめて公式に記録せられたはずの寿詞であったことが、注意せられていなかった。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫