九寸五分
くすんごぶ
名詞
標準
dagger
文例 · 用例
自分はこの鋭い刃が、無念にも針の頭のように縮められて、九寸五分の先へ来てやむをえず尖ってるのを見て、たちまちぐさりとやりたくなった。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
公吏の職にさへあつた或る男の、野獸の如き貪婪が、罪なき少女の胸に九寸五分の冷鐵を突き立てたのだといふ。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
公吏の職にさへあつた或る男の、野獣の如き貪婪が、罪なき少女の胸に九寸五分の冷鉄を突き立てたのだといふ。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
在昔の武家の婦人が九寸五分の懐剣を懐中するに等しく、専ら自衛の嗜みなりと知る可し。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
例えば、「お茶の水婦人殺し」だとか、「大悪僧」だとか、「ピストル強盗清水定吉」、「九寸五分」、「因果華族」等が書かれた。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
九寸五分の恋です」と小野さんが云う。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「九寸五分の恋が紫なんですか」「九寸五分の恋が紫なんじゃない、紫の恋が九寸五分なんです」「恋を斬ると紫色の血が出るというのですか」「恋が怒ると九寸五分が紫色に閃ると云うのです」「沙翁がそんな事を書いているんですか」「沙翁が描いた所を私が評したのです。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
玩具の九寸五分を突き付けたような気合である。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
作例 · 標準
武士は護身用に九寸五分の短刀を携えていた。
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九寸五分は、時代劇によく登場する武器の一つだ。
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彼は九寸五分を懐に忍ばせて、危険な場所に乗り込んだ。
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