嫌いがある
きらいがある
表現動詞-五段-ラ行-不規則
標準
to have a tendency
文例 · 用例
ただ大を努めて深を努めなければ浅薄になる嫌いがある。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
この事を詳しく説明すると限りもないが、多少脱線の嫌いがあるから略するとして、要するに東京は、学者として、又は学生として摺れっ枯らしに行く処である。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
怪談と言っても、いわゆる幽霊物語ばかりでは単調に陥る嫌いがあるので、たとい幽霊は出現しないでも、その事実の怪奇なるものは採録することにした。
— 序/目次 『世界怪談名作集』 青空文庫
しかも従来の絵本が廃止されたわけではなく、番附のほかに絵本と筋書とが暫らく相並んで行なわれていたのであるが、何といっても絵本と筋書とはやや重複する嫌いがあるので、絵本はいつか衰えて筋書のみが行なわれるようになった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
アブノーマルの人間を、探偵小説の舞台へ出したら、どんな怪奇でもどんな不思議でも、きわめて楽々と作ることが出来る、その代り作の感銘が稀薄になるの嫌いがある。
— 国枝史郎 『日本探偵小説界寸評』 青空文庫
画絹の質は、人によっていろいろ好き嫌いがあるのでしょうから、一概には言えないと思いますが、私は西陣のものを用いることにきめています。
— 上村松園 『迷彩』 青空文庫
絵を線描のみでなく淡墨を以て調子づけたりする事も結構だが、どうも鮮明を欠く嫌いがある。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
欣々然と云う形容は少し誇張に過ぎる嫌いがあるけれども、少くとも彼は全く解放せられた気持だった。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫