警邏
けいら
名詞
標準
文例 · 用例
俳優がそれを非常に巧くあつと言ふ間に変りますと当時幕府からお小言が出て、何かバテレンの法を使つてゐはしないかと云ふことで警邏の者が調べに来たといふことであります。
— 岸田國士 『日本演劇の特質』 青空文庫
死牛馬の始末、汚物の取片付け、兼ねては境域内外の警邏等の為には、必ず彼らを要したのである。
— 喜田貞吉 『エタに対する圧迫の沿革』 青空文庫
銭形平次と八五郎は、この晩町方の警邏の船に乗って、両国の橋間を縫って居りましたが、佐渡屋の涼み櫓が、水の中へ落ちると見るや、群がる涼み船を掻きわけて、辛くも現場に漕ぎ寄せ、遅れ馳せながらも二、三人は水の中から引きあげてやりました。
— 鬼の面 『銭形平次捕物控』 青空文庫
錢形平次と八五郎は、この晩、町方の警邏の船に乘つて、兩國の橋間を縫つて居りましたが、佐渡屋の涼み櫓が、水の中へ落ちると見るや、群がる涼み船を掻きわけて、辛くも現場に漕ぎ寄せ、遲れ馳せながらも二三人は水の中から引きあげてやりました。
— 鬼の面 『錢形平次捕物控』 青空文庫
」「だって、しがない私どもが、こうして真面目にやっていけるのも、旦那がたお役人が、寝る眼も寝ず、悪い奴に悪いことをさせねえように守っていて下さるからこそで」「ああそういわれちゃあ、面目ないよ」「どういたしまして、まったく警邏のお蔭さんでございますよ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
すでにこの時、州長官の手勢と役人たちは、梁山泊の徒とあっては聞き捨てならず、全山の警邏を招集して、四方に配備を布いていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
また昔フィリピンで率いた中隊のアイルランド兵は、駐屯地を警邏していると死んだ戦友の幽霊が一緒に歩くのだ、と誓言していた。
— H・ビーム・パイパー H. Beam Piper 『最愛の君』 青空文庫
本官はまだポンダ通りへ行ってないが、ちょうど事件を聞いたばかりで、警邏中の巡査部長からの報告だ」「殺人ですか」「ああ、とにかく惨事だ、男一人が死んだ。
— The Man Called Gilray 『ギルレイ』 青空文庫