途に就く
とにつく
表現動詞-五段-カ行
標準
to set out (on a journey)
文例 · 用例
其時野口君は、明日小樽を引払つて札幌に行き、月の末頃には必ず帰京の途に就くとの事で、大分元気がよかつた。
— 石川啄木 『悲しき思出』 青空文庫
まだ此方が助りさうだと一笑しつゝ歸途に就く。
— 泉鏡花 『彌次行』 青空文庫
もう遅いので慌てて、帰途に就く。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
暮れてから帰途に就く。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
朝食後テーラーと共に馬を走らせて帰途に就く。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
そんな連中は有為果敢の材を抱きながら官途に就く事が出来ず鬱勃たる壮志を抱いたまま明治政府を掌握している薩長土肥の横暴振り、名利の争奪振りを横目に睨んでいた。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
七 妨害運動 これより先、郷里の両親らは福田が渡韓の事を聞きて彼を郷里に呼び返すことのいよいよ難きを憂い、その極|高利貸をして、福田が家資分産の訴えを起さしめ、かくして彼の一身を縛り、また公権をさえ褫奪して彼をして官途に就く能わざらしめ、結局|落魄して郷里に帰るの外に途なからしめんと企てたり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
小室は一人の從者に命じ、馬を太都夫に讓らせ、小室を中に太都夫丹濃左右に轡を竝べて、歸途に就く。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫