艇内
ていない
名詞
標準
文例 · 用例
「どうです、一片の肉塊を艇内に残して海中に墜落したるものなり――なんという悲壮な最後だろう、僕は何度読んでも涙がこぼれる」 酔いが回って来たのか、それとも感慨に堪えぬのか、目を閉じてうつらうつらとして、体をゆすぶっている。
— 国木田独歩 『号外』 青空文庫
その月の十九日タラント軍港を襲撃しての、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』号の撃沈も、年を越えた五月二十六日コマンドルスキイ沖の合衆国巡洋艦『提督デイウェイ』との戦闘も、このとおり艇内日誌にはちゃんと記されておりますが、その公表には、どうしたことか時日も違い、各自自爆のように記されてあるのです。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
しかし、艇内に収容されて、最初の駭きというのは、この船が独艇ではなく、墺太利の潜航艇だということであった。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
しかも、艇内の四人は、厚遇の限りを尽されていた。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
「そんなわけで、われわれが過した艇内の生活は、意外にも好運だったと云い得ましょう。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
「艇内は、その前後に蓄電の量が尽きてしまい、吾々が何より心理的に懼れていた、あの怖ろしい暗黒が始まったのです。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
と云うのは、現場が扉と鍵で閉されていたにもかかわらず、艇内をくまなく探しても、八住を刺した凶器が発見されなかったのである。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
二、ニーベルンゲン譚詩 作者はここで、艇内にあらわれた「ニーベルンゲン譚詩」について語らねばならない。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫