青銅色
せいどうしょく
形容動詞
標準
bronze
文例 · 用例
ホテル・マンションには、青銅色の秋が訪れていた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
頭はもたげて星と語り、根は深く地中におろして、その青銅色のとぐろ巻きは、地下に眠る銀竜のそれとからまっていた。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
もう一人は、これがアディソン病という奇病で、副腎の変化から皮膚が鮮かな青銅色になるものでしたが、この方は東海林徹三という若い男でした。
— 小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 青空文庫
書類の埋高く積まれた大机のむこうに、鋭い青銅色の眼をした老紳士が控えている。
— 牧逸馬 『戦雲を駆る女怪』 青空文庫
木の間深きを怨みて私はここに坐り、ねむり又ひとり醒めるあまりに蒼艶なる爽かなけむりにつつまれて光線のある愁ひの情を青い響きのする石と水の闇にひそめまつ白な寺の壁にうつる六月の朝を青銅色の姿にぬりこめつつうつうつたるこの頃の情念にむかつてより夕暮のある、より感情ぶかいきよらかな色洋燈を身に點さうか。
— 佐藤惣之助 『季節の馬車』 青空文庫
皮膚は青銅色に近く、頭髪は濃く、体格はやや瘠せ気味で、労働に適しそうで、そのくせ怠け者が多く、カイロ付近にもいて、ギゼのピラミッドの胴内に入ると必ずベドゥインに案内されるが、ひどい体臭に悩まされる。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
燭火の所、屋根の穴とも云ひつべき所に向けて白い気体は流れてゐました、青銅色の果をつけた野葡萄の木は隣家の中庭のこつちをばこつそり通り抜けるのでした。
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫
キヤベツや薔薇の藪にたかつてゐる木虱は緑色をしてゐるし、接骨木や、豆や、けしや、蕁麻や、柳、ポプラのは黒、樫と薊のは青銅色、夾竹桃や胡桃とか榛とかにつくのは黄色だ。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はバカンス先の島で、健康的な美しさを象徴するような青銅色の肌を手に入れて帰ってきた。
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寺院の屋根を覆う古い銅板は、長年の酸化によって渋みのある深い青銅色を呈している。
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夕暮れ時の海が西日に照らされ、一瞬だけ溶けた金属のような重厚な青銅色に染まった。
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