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セピア色

セピアいろ
名詞
1
標準
sepia (colour, color)
文例 · 用例
彼女の前のセピア色の平面には、きょう出された処方箋や、薬品の註文の写しや、新薬のビラの綴じ込みや、カード式の診断簿等というものが、色々の文房具や、薬品などと一緒に一パイに取り散らしてあった。
夢野久作 復讐 青空文庫
久しぶりに戻ったセピア色の町は雨の中で、紫陽花だけにぽつんと青が浮かんでいた。
富田倫生 本の未来 青空文庫
もうすっかりずぶぬれになってしまってはいたが、セピア色の町に入ったところで、とうとう自転車を漕いでいられなくなった。
富田倫生 本の未来 青空文庫
昼でも蝙蝠が出そうな暗い食堂や、取りつく島もないように、冷淡に真面目に見える閲覧室の構造や、司書係たちのセピア色の事務服などが頭に浮んだ。
菊池寛 出世 青空文庫
「アゲマキ」という貝は瀟洒な薄黄色の殼のなかに、やはり薄黄色の帽子をつけた片跛の人間そのままの姿をして滑稽にもセピア色の褌をしめた小さな而して美味な生物である。
北原白秋 思ひ出 抒情小曲集 青空文庫
僕にとって揺らぐ不安げなものは既にセピア色の澱みのなかに支えられ、狂おしく燃えるものは朱のなかに受けとめてあった。
原民喜 夢と人生 青空文庫
するとその店に並んでゐるのはセピア色のインクばかりだつた。
芥川龍之介 歯車 青空文庫
セピア色のインクはどのインクよりも僕を不快にするのを常としてゐた。
芥川龍之介 歯車 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時の街並みが、西日に照らされて美しいセピア色に染まっていた。
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セピア色の思い出として、幼少期の楽しかった夏休みを時折思い出す。
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その喫茶店は、セピア色を基調とした落ち着いた内装で居心地が良い。
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