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西々

西々
名詞
1
標準
文例 · 用例
「嵐お萩ッてえの……東西々々。
泉鏡花 陽炎座 青空文庫
……東西々々」 こういう声に連れて、楽屋の方からも東西々々という声が、さも景気よく聞こえてきた。
国枝史郎 仇討姉妹笠 青空文庫
できたセンベイを重箱につめて、辻に立って、「東西々々。
兆青流開祖 落語・教祖列伝 青空文庫
「……東西々々、御当所は繁華にまさる御名地と承わり、名ある諸芸人、入れかわり立ちかわり、芸に芸当を取りつくしたるそのあとに、みじくなる我々どもがまかりいで、相勤めまする極彩色写絵は、ほかの芸当とはことちがい、手もとをはなれ、灯りさきはギヤマン細工。
日高川 顎十郎捕物帳 青空文庫
○ さて自分が毎朝顔を洗う二階の窓から、富士山の方角すなわち西々南に見える多摩川対岸の丘陵地帯は、この私のいう八日節供の風習の、比較的濃厚に伝わっている区域なのであるが、昨年の秋の頃、よくこの辺をあるきまわる稲垣、石井などという青年の口から、ミカエリバアサンの話というのを私は聴いた。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
現に鹿兒島市に於て南北又は是に近き方向の石垣は大部分倒壞又は大損害を被りたるにも係はらず東西若くは是に近き方向に延長せる石垣に損害少なきを觀ても西々北より東々南の方向に振動したる地震が最も強大なりしを察知するに難からず。
石川成章 櫻島噴火の概況 青空文庫
城山、赤生原附近の植物は灰浮石等噴出物落下の爲め折れ或は倒れ、樹皮は剥離せられ、枝葉は降灰の重量の爲め垂下し或は脱落し、宛然枯木の觀を呈せり、白濱より高免の上を經て黒神村に至る間の樹木亦然り、城山に於ける甘蔗は全然地上に押倒され其方向は何れも西々北に向へり。
石川成章 櫻島噴火の概況 青空文庫
一月十二日破裂の當時以後毎日西々北の風卓越せるを以て、降灰は櫻島の東南方に當れる大隅國牛根、垂水方面に甚しく、厚さ二三尺に達したる處あるも、西方鹿兒島市附近は十七日に著く降灰ありしのみにて甚だ少く、北方に於ても國分村以東は厚さ四寸に達せるも加治木附近にては厚さ二寸、重富附近にては厚さ五分に過ぎず。
石川成章 櫻島噴火の概況 青空文庫