山雲
やまぐも異読 さんうん
名詞
標準
mountain clouds
文例 · 用例
昌黎信とせず、審に其の仔細を詰れば、韓湘高らかに歌つて曰く、青山雲水の窟、此の地是れ我が家。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
二年冬、建文帝|永慶寺に宿して詩を題して曰く、杖錫 来り遊びて 歳月深し、山雲 水月 閑吟に傍ふ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
近く甲州路の國師嶽甲武信嶽、秩父の大洞山雲取山、信州路では近く淺間が眺められ、上州路の碓氷妙義などは恰も盆石を置いたが如くに見下され、ずつとその奧、越後境に當つた大きな山脈は一齋に銀色に輝く雪を被いてゐた。
— 草鞋の話旅の話 『樹木とその葉』 青空文庫
讀『黎明前』序章賦呈想起曾縢馬籠驛萬山雲湧卷還舒大溪幽壑藍青淀仄屋斜簷深奧岨盛列諸侯騎前蹕亂槍敗將釜中魚※朧日出襯今代君作一篇足起予 この詩、花袋君が形見としてわたしの手許に殘つた。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
よしの村白雲のうちにかくれて、藏王權現堂花の間にうづもれ、顧れば疊々として諸峯遠く連なり、山腹深く落ちて谷のかなたに飛びちがふは、山雲の風に亂るゝなり。
— 島崎藤村 『山家ものがたり』 青空文庫
僅か二十字のうち、青雲青山雲山と同じ字が三つも重なつてゐるが、その重なり方がおもしろい。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
二荒山雲を放たず日もこぼれ雨もこぼるる戦場が原 男体白根は雲中に出没し、戦場が原は秋霧が渦を巻いて白け渡り索漠たる光景を呈してゐる。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
世の中のさわぎに代へて山松の声きく身こそうしろやすけれ翡翠も世をや厭ひしのがれきてわが山の井に処定めつ身の憂さを思ひ放てば放ち鳥|籠をのがれし世こそ広けれ比叡の山雲のやどりの松が根に痩せたる老のかばね曝さん落葉にもうき世の塵のまじらねば煙も清き松の下庵おなじ里に住みける秋。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
作例 · 標準
山頂には常に山雲がかかっており、神秘的な雰囲気だ。
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朝日を浴びて、山雲が少しずつ晴れていくのが見えた。
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山雲の間から、時折太陽の光が差し込んだ。
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標準
mountains and clouds
作例 · 標準
彼の描く水墨画は、山雲の表現が特に素晴らしい。
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遠くの山雲を眺めながら、故郷を懐かしんだ。
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日本の風景画には、よく山雲がモチーフとして登場する。
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