折もあろうに
おりもあろうに
表現
標準
of all times (for this to happen)
文例 · 用例
父上を御諌めの折もあろうに、何んという怠慢――」「――――」 語気は熱して次第に火の出るよう。
— 大名の倅 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
折もあろうに、探しあぐねていたのら息子が、その日、その時刻に、藩邸の中から塀にすがって、外へ、何か手合図をしていたのだから、彼の、われを忘れた鉄拳も、男泣きも、無理ではなかった。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
――その時だった、折もあろうに。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
……皆さんにいこうお待たせするがすまんから、今五十川さんに祈祷をお頼み申して、箸を取っていただこうと思ったところであった……いったいどこを……」 面と向かっては、葉子に口小言一ついいきらぬ器量なしの叔父が、場所もおりもあろうにこんな場合に見せびらかしをしようとする。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫