穿貫
せんかん
名詞
標準
文例 · 用例
然るに、その實、自分の思想は、現在刹那の内面的要求をのみ基礎として、事物の一面にのみ穿貫し行く部分觀に過ぎないものが甚だ多かつた。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
自分は自分の解剖が穿貫の力を缺いてゐるとは今でも思つてゐない。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
此河原は周囲を峻しい山々に取り巻かれた峡谷の中としては、思の外に打ち開けた処で、劒沢は南のはずれを一段深く穿貫しているから、恰も河成段丘のような観がある。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫