気骨稜々
きこつりょうりょう
形容詞-たる副詞-と
標準
(a person with) strong moral fiber (backbone, determination)
文例 · 用例
気骨稜々たる慷慨家の公良孺。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
揃いも揃って気骨稜々たる不遇の高材逸足の集合であって、大隈侯等の維新の当時の築地の梁山泊知らず、吏臭紛々たる明治の官界史にあっては恐らく当時の官報局ぐらい自由の空気の横流していたはけだし類を絶しているだろう。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
聴けば、今日までは、お師匠さんがあったが、今夜限り、自流で行くのだとか仰言ったが――」 恐れ気もなくいってのける闇太郎に、気骨稜々たる門倉平馬の気持は、ますます惹きつけられて、行くらしかった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
最後まで知らん顔をしてゐなくちや……」 そこへまた、昨夜五十嵐君から紹介された日本の一婦人が、彼女自身「隊長さん」と呼んでゐる、一見将校のやうな服装をした、如何にも気骨稜々と云ひたいやうな壮漢を伴つてはひつて来た。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
その気骨稜々意気軒昂たる気構えは、今様一心太助といってよい。
— 北大路魯山人 『握り寿司の名人』 青空文庫
その前時代の吉右衛門型であった「中車」の顔は、同じくその骨相は気骨稜々としたものだったにしても、地顔の神経っぽさは無く、舞台顔へすっと抜けていたものです。
— 木村荘八 『役者の顔』 青空文庫
その時宗に、一語を贈って激励した仏光禅師を見ても、当時の禅林の気骨稜々な風は窺える。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
かつて正信の流浪中に、松永久秀も、彼の為人を見ることがあって、(三河武士といえば、みな艱苦によく耐え、質朴にして卑しからず、気骨稜々、鷹のごとき概を感じるが、正信は、素朴にして、言語温和、人に接してかどがなく、しかもどこかにふくみのある腹据わりが窺える。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
その老剣士は、高齢ながらも気骨稜々とした佇まいで道場に立ち、若手門下生たちの甘えを鋭い一喝で正した。
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彼は戦後の混乱期を気骨稜々として生き抜き、コネも資金もない状態から、一代でこの巨大なコンツェルンを築き上げた。
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不正を断じて許さない彼の気骨稜々な態度は、腐敗しきった組織に風穴を開ける、唯一の希望のように見えた。
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