昭々
昭々
名詞
標準
文例 · 用例
もう、網代の大莊屋を出た時から、途中松風と浪ばかり、路に落ちた緋い木の葉も動かない、月は皎々昭々として、磯際の巖も一つ一つ紫水晶のやうに見えて山際の雜樹が青い、穿いた下駄の古鼻緒も霜を置くかと白く冴えた。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
真理|当体というものは、もっともっと奥に在って宇宙活機の根元を掴み、不生不滅、不増不減、霊々昭々として湛えております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
もう、網代の大荘屋を出た時から、途中松風と浪ばかり、路に落ちた緋い木の葉も動かない、月は皎々昭々として、磯際の巌も一つ一つ紫水晶のように見えて山際の雑樹が青い、穿いた下駄の古鼻緒も霜を置くかと白く冴えた。
— 遺稿 『遺稿』 青空文庫
)下民の異教を信じ乱を生じ候事は、和漢の歴史に昭々明々と之あり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
俗人昭々トシテ我獨リ昏キガ如ク、俗人察々トシテ我獨リ悶々タリ。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
その平生に怠無かりし天は、又今日に何の変易もあらず、悠々として蒼く、昭々として闊く、浩々として静に、しかも確然としてその覆ふべきを覆ひ、終日北の風を下し、夕付く日の影を耀して、師走の塵の表に高く澄めり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
晝すら眞夜に等しい、御帳臺のあたりにも、尊いみ聲は、昭々と珠を搖る如く響いた。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
日は相変らず昭々と照らして居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫