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顔揃

かお揃
名詞
1
標準
文例 · 用例
この時は中幕に「鎌倉三代記」が出て、菊五郎の三浦、福助の時姫、芝翫の佐々木という顔揃いで、それも一つの呼び物となった為か、興行成績は頗る好かった。
岡本綺堂 寄席と芝居と 青空文庫
その「源氏店」の役割は源之助のお富、先代|家橘の与三郎、九蔵の多左衛門で、本所の小屋には惜しいくらいの顔揃いであったが、そのなかでも伝五郎の蝙蝠安は師匠そのままという好評で、名人松助とはまた一種違った味をもっていた。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
見るとさっきの顔揃で、眼がみんなこっちを向いて、光ってる。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
恰度授業が済んで職員室が顔揃ひになつたところへ、新聞と一緒に甲田へ宛てた一枚の葉書が着いた。
石川啄木 葉書 青空文庫
ちょっと眼に立たないが、近来にない目の積んだ顔揃いで、早くも事件の容易ならぬ内容を察した志免警部の機敏さがわかる。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
「私共は田舎料理で、ノルマンディからいらしったお客さまのお口には合いますかどうですか」 町の近くにあるヴャアル・ド・グラアスの陸軍病院に負傷した夫を見舞うためノルマンディの地方から出て来たという女の客、ある家庭の子供を教えに通っている中年の女教師、それらの人達が岸本の食堂で落合う顔揃であった。
島崎藤村 新生 青空文庫
十月の歌舞伎座興行は、新しい顔揃へで、芝翫・梅幸・羽左衛門・八百蔵等の上置きに、我当を迎へた。
――中村魁車を誄す―― 街衢の戦死者 青空文庫
これを歌にすれば「四つの顔揃えて見れば立優る、顔はいづれぞ四つのその顔」 古えより我国の学者はコヒルガオをヒルガオとし、ヒルガオをオオヒルガオと呼んでいるが、私の考えはこれと正反対で、右のヒルガオをコヒルガオとし、オオヒルガオをヒルガオと認定している。
牧野富太郎 植物一日一題 青空文庫