遥か彼方
はるかかなた
名詞-の形容詞名詞
標準
faraway
文例 · 用例
これをこそは待ち得たれ、黒い星一ツ遥か彼方の峰に現れたと見ると、風に乗って矢のごとくに颯と寄せた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
遥か彼方に戸を閉じたる一室ありて、燈火の灯影幽かに見ゆるにぞ、要こそあれと近附きて、ひたと耳をあてて聞くに、人のあるべき気勢もなければ、潜かに戸を推して入込みたる、此室ぞかの人形を置ける室なる。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
海を越えて遥か彼方からもやって来る。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
見ると遥か彼方に船の破片に抱きついて、浮んでいる一人の男があった。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
とそのとき、救いを求める声を耳にして、見ると遥か彼方に船の破片をまたがるようにして抱きつく、ひとりの男があった。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫
小生が御村を出立いたす時は、未だ川べりの桃林の蕾は堅く遥か彼方の連山の頂きには残雪の痕がくつきりしてゐた頃ですもの――。
— 牧野信一 『附「歌へる日まで」』 青空文庫
村を立って、二日目の朝、大きな峠を登りますと、その峠の頂上から遥か彼方に、朝靄の中に、数限りもない人家が地面一ぱいに並んでいるのが微かに見えました。
— 菊池寛 『三人兄弟』 青空文庫
遥か彼方の紫色の山々は、夕映えの僅かな余光を浴びて頂きのあたりを黄金色に輝かせてゐたが山裾一帯は見渡す限り茫漠たる霞みの煙に閉されて、森家の土蔵の白壁だけが黒い林の中に一点、窓のやうに輪郭を遺してゐる。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
作例 · 標準
遥か彼方に見える島影が、私たちの目指す目的地だ。
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希望を抱き、若者たちは遥か彼方の新天地へと旅立った。
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彼の故郷は、遥か彼方の異国にあると聞いている。
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