黙頭
もくあたま
名詞
標準
文例 · 用例
」と耳元で囁くと、博士は静かに黙頭いた。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
あはれ一飯の御情に預り、御本堂への御つとめ許し賜はらば格別の御|利益たるべしと、念珠、殊勝|気に爪繰りて頼み入りしに彼の寺男、わが面体の爛れたるをつく/″\見て、まことの非人とや思ひけむ、他意も無げにうち黙頭きつ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
そうすると、父さんが房ちゃんに好く似合うような袴を買ってくれるよ」 こう父に言われて、お房は唯|黙頭いた。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
』 と黙頭いて二三分も経つか経たぬに鏡子はまた、『私ね、あなたも恨んだ事があつたのですよ。
— 與謝野晶子 『帰つてから』 青空文庫
』 二人は泣きながら黙頭くのであつた。
— 與謝野晶子 『帰つてから』 青空文庫
』 云ふと二人は何でも黙頭くのであるが泣声はますます高くなる。
— 與謝野晶子 『帰つてから』 青空文庫
』 保姆に云はれて二人は泣きながらまた黙頭いて居た。
— 與謝野晶子 『帰つてから』 青空文庫
林と呼れた生徒は黙って下を向いたままで黙頭く。
— 小川未明 『蝋人形』 青空文庫