舎訛
しゃなまり
名詞
標準
文例 · 用例
たえず自分の田舎訛りに悩んでいる私はそれだけ他人の言葉の訛りにも敏感だった。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
」とわざと田舎訛りを強くして言った。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
事実、私は周さんと話している時には、自分の言葉の田舎訛りが少しも苦にならず、自分でも不思議なくらい気軽に洒落や冗談を飛ばす事が出来た。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
というわけは、この先生は、その講義に於いてずいぶんご自分の言葉使いに気をくばっておいでの様子で、私もまた自分の言葉の田舎訛りにはかねがね苦労させられているので、他人のそんな気持には敏感に同情できて、そのせいもあって、特に痛々しいなどと感じたのかも知れなかった。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
しゃべりだすと油紙に火がついたように、べらべらと止め度もなく田舎訛の能弁が薄い唇を衝いて迸しるのだった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
そうなると、恋愛小説の会話もどきの、あれほど流暢な都会弁も、すっかり田舎訛り剥き出しになって、お品の悪い言葉も薄い唇を衝いて、それからそれへと果てしもなく連続するのであった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
」と、よく近所の子供連に囃されていたお庄の田舎訛りが大分|除れかかるころになっても、父親の職業はまだ決まらなかった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
仲蔵の馬子丑蔵が田舎訛りのベエベエ詞のゆすり場、大好評。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫