黒松
くろまつ異読 クロマツ
名詞
標準
black pine (Pinus thunbergii)
文例 · 用例
が、番人が現場へやって来る頃には、僕等はちゃんと、五六本の松茸を手籠にむしり取って、小笹が生いしげった、暗い繁みや、太い黒松のかげに、息をひそめてかくれていた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
虹吉は、健康に、団栗林の中の一本の黒松のように、すく/\と生い育っていた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
そして海岸にわずかの砂浜があってそこには巨きな黒松の並木のある街道が通っている。
— 宮沢賢治 『或る農学生の日誌』 青空文庫
宿の裏門を出て土堤へ上り、右に折れると松原のはずれに一際大きい黒松が、潮風に吹き曲げられた梢を垂れて、土堤下の藁屋根に幾歳の落葉を積んでいる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
――實は其の以前に、小山内さんが一寸歸京で、同行だつた御容色よしの同夫人、とめ子さんがお心入の、大阪遠來の銘酒、白鷹の然も黒松を、四合罎に取分けて、バスケツトとも言はず外套にあたゝめたのを取出して、所帶持は苦しくつてもこゝらが重寶の、おかゝのでんぶの蓋ものを開けて、さあ、飮るぞ!
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
丹治は岩と雑木に挟まった径を登って、聳え立った大岩の上へ出たところで、ふと見ると、直ぐ上の方の高い黒松の梢に一羽の大|鶴がとまっていた。
— 田中貢太郎 『怪人の眼』 青空文庫
点綴するには赤松がある、黒松がある、矮樹がある、疎林がある。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
そこには古い大きな黒松があってその浮き根がそこここに土蜘蛛が足を張ったようになっていた。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
作例 · 標準
海岸沿いには、風に強い黒松の林が広がっている。
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この盆栽は、樹齢百年を超える見事な黒松だ。
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黒松は日本の風景によく馴染む、力強い印象の木だ。
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ウィキペディア曖昧さ回避
黒松 (企業) - 台湾の企業。 黒松駅 - 日本の鉄道駅。 黒松駅 (島根県) 黒松駅 (宮城県) クロマツ(植物) 黒松沙士 黒松白鹿
出典: 黒松 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0