幻辞.com

切り裂く

きりさく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
1
標準
to cut up
文例 · 用例
著者の心の上には、常に極地の侘しい曇天があり、魂を切り裂く氷島の風が鳴り叫んで居る。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
振幅がもの凄く広くなり(約三十フィートか、またはそれ以上)、しゅっしゅっと音をたてて降りてくる勢いが鉄の壁さえ切り裂くくらいであっても、数分間というものはそれのすることはやはり私の外衣を擦り切ることだけであろう。
THE PIT AND THE PENDULUM 落穴と振子 青空文庫
(……) 切り裂くような大戦慄が全身を走った。
海野十三 不思議なる空間断層 青空文庫
柵外の道路を隔てた小川の縁の、竹藪にかこまれた藁屋根では間断なく水車が廻り、鋼鉄の機械鋸が長い材木を切り裂く、ぎーん、ぎん/\、しゆツ/\、といふ恐ろしい、ひどく単調な音に、そしてそれに校庭の土手に一列に並んでゐる松の唸り声が応じ、騒がしい濤声のやうに耳の底に絡んだ。
嘉村礒多 途上 青空文庫
「このいずれかをPCシリーズの上位機種として事業化したとしても、とても売れるとは思えない」 渡辺は、重苦しい空気を切り裂くようにそう断言した。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
頸を締めたうえに、頸動脈まで切り裂くとは……」 だが、これは随分御丁寧な殺し方である。
海野十三 恐怖の口笛 青空文庫
忽ち空気を切り裂くやうな、叫声が響いた。
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin フロルスと賊と 青空文庫
断末の苦しみは強烈で、激しく、身を切り裂くようで、デンは頭から足まで汗びっしょりになった。
BEING AN ADVENTURE OF DRENTON DENN, SPECIAL COMMISSIONER ドレントン・デン特派員の冒険 青空文庫
切り裂く(きりさく) — 幻辞.com