魚心
うおごころ
名詞
標準
kindness
文例 · 用例
主膳がお小夜に一杯呑めと盃をさし、T「其方を番所へ引ッ立てるとは申さん」 と言って、T「其処は魚心あれば何とやら」 と言って、T「身共の一味に加わらぬか?
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
中津は陳を呼んで、魚心があれば水心だ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
蟹五郎 水心、魚心だ、その礼に及ぼうかい。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
「魚心がありゃ水心だ。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
そこが、それ、魚心に水心とか云うんじゃありませんか。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
それが、この頃では、目先の魚心と水心に結ばれて、より強大な独占資本がのぞむだけ自由勝手に日本の生産企業の中にくいこませ、本国におけると同じよりも多い利潤の吸い上げ場としての日本にすることを承知した。
— 宮本百合子 『便乗の図絵』 青空文庫
一月二十二日不覺浮沈脱得狂瀾地 狂瀾の地を脱し得て、隨流游魚心 流に随ふ游魚のこゝろ。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
ところで画家の魂なども商売人とか相場師の魂と雑居しているとやはり魂は住み心地が悪い、鯉が空気と住んでいるようなものだ、鯉は水と住まなくてはならない、即ち魚心水心というて心と心と相通じる事がなくてはやり切れない、魂はおなじ魂を呼ぶからだろう。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
作例 · 標準
例句