陣触れ
じんぶれ
名詞
標準
order to go into battle
文例 · 用例
「火急の陣触れ、何事でござりました。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
第一には父の病気見舞、第二には山名の縁談、この二つを兼ねて館を出ようとするところへ、あたかも父の方から迎いが来て、何か火急の陣触れでもあるらしいので、彼は取りあえず出て来ると、父の容態はやはりいつもと同じようであった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
不得要領の陣触れといい、先刻までも半病人の姿であった主人が俄かに出仕するといい、これは唯事でないと見た権右衛門は、すぐに師冬の館へ駈け付けて注進すると、師冬は蒼ざめた顔をいよいよ蒼くした。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
就いては又しても陣触れなど仰せ出さりょうも知れぬが、師冬が沙汰するまでは一人たりとも妄りに動くな。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
つまり、群がる寄手の中へ走り込んで戦うべきであるか、或いは主従この場をお立退きならば、不肖ながら拙者がその先導なり、殿なり勤めまする、いずれにしても猶予は禁物――との陣触れを、七兵衛と呼応して促すものにちがいありませんから、駒井も決心しました。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「長浜へ、長浜の町では、今晩何か物騒がしいようです」「はいはい、陣触れがございます」「陣触れが」「はい、それであの通り篝を焚いているのでありまする」「ははあ。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
」「はッ」「そちはすぐ天守へあがって、陣触れの貝をふけ」「はッ」「勝敏、勝豊!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
垣の外で、誰か、「陣触れ。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
戦場が近づき、兵士たちに陣触れが下された。指揮官は、陣触れを出すと同時に、兵士たちの士気を鼓舞した。「えっ、もう陣触れが出たの?戦いが始まるのか。」
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標準
order given on the field of battle
作例 · 標準
緊迫した戦況の中、伝令が陣触れを携えて駆けつけた。陣触れの内容は、敵の動きに応じて変更されることもあった。「あの突然の陣触れで、みんな驚いたんだ。」
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