豆撒き
まめまき
名詞
標準
文例 · 用例
それがすむと、豆撒きの節分を待つ。
— 黒島傳治 『四季とその折々』 青空文庫
三大節、歌留多会、豆撒き、彼岸、釈迦まつり、雛と幟の節句、七夕の類、クリスマス、復活祭、弥撒祭なぞと世界的である。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
何だか馬鹿らしく滑稽で私はお湯の中で笑い出したけれど、今年の豆撒きにはイギリスとかアメリカの領事館か何かの人が裃を着て豆をまきに護国寺へ出かけたのだそうです。
— 一九三五年(昭和十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
これは家々ですることですが、又社や寺でも、特別に人を選んで、豆撒き役を勤めさせます。
— 折口信夫 『鬼を追い払う夜』 青空文庫
」と大きな声で叫びながら豆撒きしてるのを聞きながら外へ出た。
— 葛西善蔵 『浮浪』 青空文庫
処が道徳を善悪の対立につきると思ったり、又善だけが道徳だと云いたがったり、又そこから人間に道徳的器管を想定したくなったりするのは、他の必要からではないので、正に之は善之は悪という風に、節分の豆撒き式の処置を取ろうという心がけからなのである。
— 戸坂潤 『道徳の観念』 青空文庫
「節分の豆撒きほどに張り上げましたよ。
— 懷ろ鏡 『錢形平次捕物控』 青空文庫
松が取れるともう、借金取に追ひ廻されてゐるのか」「そんな話ぢやありませんよ」「妙に思はせ振りぢやないか」「どうにも見當のつかない話があるんですよ」「はて、お前が見當が付かなきや、俺にだつて見當がつくものか」「昨夜は節分の豆撒きでせう」「もう立春だよ。
— 屠蘇の杯 『錢形平次捕物控』 青空文庫