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大火災

だいかさい
名詞
1
標準
文例 · 用例
関東震災に踵を次いで起こった大正十二年九月一日から三日にわたる大火災は明暦の大火に肩を比べるものであった。
寺田寅彦 函館の大火について 青空文庫
同様に現在の函館の場合においても偶然にも運悪くこの条件が具備していたために歴史的な大火災ができあがったに相違ないのである。
寺田寅彦 函館の大火について 青空文庫
もう一歩根本的に考えてみると畢竟わが国において火災特に大火災というものに関する科学的基礎的の研究がほとんどまるきりできていないということが究竟の原因であると思われる。
寺田寅彦 函館の大火について 青空文庫
この世界的大火災の跡から、新しく、より善く、麗しい緑で覆われた地が出現するであろう。
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 宇宙の始まり 青空文庫
そして帝都は遂に四方から起った大火災によって黒煙に閉されてしまった。
――獄中手記―― 何が私をこうさせたか 青空文庫
それに往年の大震災には、下町方面は殆ど全部|灰塵に帰して、今やその跡に新たなる東京が建設されつつあるので、その光景も気分も情調も、全く更生的の変化を示しているが、わが神楽坂通りをはじめ牛込の全区は、幸にもかの大火災を免れたので、それ以前と比べて特に目立つほどの著しい変化は見られない。
加能作次郎 早稲田神楽坂 青空文庫
東京中心の大地震、それにつづく大火災という災厄のごたくさまぎれに、朝鮮人の大量虐殺と社会主義者の殺害が、警察力によって行われた。
宮本百合子 婦人と文学 青空文庫
蛇の舌のような火さきがメラメラと障子をなめ畳にひろがってまたたく間に屋根へ吹き抜け、天に冲する光煙、地を這いまわるほのお、火の子は雨と飛び、明々の灼気風と狂って本陣いわし屋の高楼いまは一大火災の船と化し終わった。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫