差し加える
さしくわえる
動詞
標準
文例 · 用例
……もう一つの独楽に現われて来るところの『見る日は南』という五つの文字へ、この独楽へ現われた文字を差し加えると「真昼頃、見る日は南、背後北、左は東、右は西なり」という、一首の和歌になるのだよ。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
それがならぬと仰せあるなら、殿の仰せであろうとも武兵衛を組に差し加えること我ら断じて不賛成でござる」 いくらか酒気さえ帯びながら、滔々と論ずる玄斎の言葉。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
ただ本屋が版を新たにするごとに、買手がまったく空手で帰ってゆかないように、わたしはあえて(もともとそれはつぎ目のまずい寄木細工にすぎないのだから)、いくらか余計な補填用木片を差し加えることにしている。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
さて、わしは慥か、この本の中へ自分自身の噺もさし加へるやうなお約束をしておいた筈ぢや。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫