年官
ねんかん
名詞
標準
文例 · 用例
解官されて源氏について漂泊えた蔵人もまた旧の地位に復って、靫負尉になった上に今年は五位も得ていたが、この好青年官人が源氏の太刀を取りに戸口へ来た時に、御簾の中に明石のいるのを察して挨拶をした。
— 松風 『源氏物語』 青空文庫
「りっぱな青年官吏ばかりですよ。
— 常夏 『源氏物語』 青空文庫
官から支給されておいでになる物が多くなり、年官年爵の特権数がおふえになったのである。
— 藤のうら葉 『源氏物語』 青空文庫
「けふ日のお客さんは女郎よりも餘ツぽど商賣人だ」と云つて、女は男といふものの信じ難い例として、自分の一度打ち込んだ道廳の青年官吏の物語りをした。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
」「あれは皆新年官民懇親会に行くのヨ。
— 正岡子規 『初夢』 青空文庫
明治十二年官許|代言人、今から見ればとても古くさい名だが、十二人とかしかなかった最初の仲間の一人であったときいている。
— 長谷川時雨 『大丸呉服店』 青空文庫
五、これは政府権力を利用して、三十台の青年官吏を中心に、中央公論乘取り策をやっているのだ。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
畠違ひの斯うした青年と近づきを持たない自分に、F君は未來のある新時代の青年官吏――官吏と云ふ言葉はヘンだが――として、甚だ好ましい印象を與へた。
— 葛西善藏 『血を吐く』 青空文庫
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年官(ねんかん)とは、日本の古代・中世前期において、皇族及び貴族が保有していた官職推薦権を指す用語。太上天皇をはじめ皇族、公卿に対して毎年、一定の官職を給与し、給与を受けた者が任官希望者を募り、任料を納めさせる代わりに希望者を申任させる制度である。また、任料を目的とせず、自己の親族や家司を申任させて経済的な恩恵を給付する方法としても用いられた。叙爵・加階の推薦権である年爵と合わせて、年給とも称される。
出典: 年官 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0