高速艇
こうそくてい
名詞
標準
文例 · 用例
沖のアメリカの艦隊のまわりをチョイサアや高速艇がいそがしく走りまわり、その上の空を哨戒機がいくつも旋回している。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
それがどうしたというの」 横あいから鼠色に塗った高速艇が消防自動車のようなサイレンを鳴らしながらすっ飛んできた。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
高速艇がそばへすりよると、白い鉄兜をかぶった背の高い海兵がランチへ飛び移ってきて、運用長になにかいっている。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
〈好寄心と野心を失ったものにとって、防波堤の上に肱をつき、旅するもののあわただしき運動を眺めやることは、一種、貴族的な快楽である〉 若い海兵隊は笑いながら高速艇へ帰って行き、ランチはまたゴトゴトと動きだし、十五分ほどののち長い斜堤の端にある古ぼけた浮桟橋へ横づけになった。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
高速艇が抜いていく。
— 片岡義男 『彼のオートバイ、彼女の島』 青空文庫
防波堤のむこうから、白い高速艇が出てきた。
— 片岡義男 『彼のオートバイ、彼女の島』 青空文庫
高速艇の発着する浮き桟橋にも、防波堤にも、どこにも、人が見えない。
— 片岡義男 『彼のオートバイ、彼女の島』 青空文庫
樹の下にとめたセリカまで歩いてきて、「あと十分で、高速艇が帰ってきて、折かえし出港するんだ。
— 片岡義男 『彼のオートバイ、彼女の島』 青空文庫