糸雨
しう異読 いとさめ
名詞
標準
drizzle
文例 · 用例
落花絲雨裡 落花糸雨の裡、塵外刑餘身 塵外刑余の身。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
春草弥生はじめの糸雨に岡の草こそ青むなれ。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
複雑な因果の網目を枠に張って掌上に指摘しうるものとした事でなければならない。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
しばらく經つと、やはり眞面目な顏をして部屋へやつて來て、「あの、少し値が張りますけれど、よろしうございますか。
— 太宰治 『貪婪禍』 青空文庫
少し利巧な見ばえのするやうな人間は、これはまたヒステリイ、疑ひと卑屈に蟲食はれてしまつてゐます……かういふ手合ひは愚痴を言ふ、人を憎む、病的に讒謗を逞しうする。
— 太宰治 『津輕地方とチエホフ』 青空文庫
この疑問はやがて天体の構造如何という事になるので、昔から幾多の天文学者の想像力を逞しうする種になっていた。
— 寺田寅彦 『天河と星の数』 青空文庫
「よろしうございます。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
教授はその眼を読み兼ねたやうに礼をして「お仕度はよろしうございま〔す〕か。
— 宮沢賢治 『大礼服の例外的効果』 青空文庫
作例 · 標準
朝から糸雨が降り続いており、肌寒い一日になりそうだ。
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窓の外は糸雨に煙り、物思いにふけっていた。
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静かな森に、糸雨が葉を濡らす音だけが響いていた。
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