黄赤
きあか
名詞
標準
文例 · 用例
「桐の花咲くころ」はこれまでの風景に比べて黄赤色が減じて白と黒とに分化している事に気がつく。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
もっとも小粒で青黄赤などに着色して小さなガラスびんに入れて売っているのがあるが、あれは少し製法がちがうそうである。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
ふたをあけて見ると腐ったような水の底に鉄釘の曲がったのや折れたのやそのほかいろいろの鉄くずがいっぱいはいっていて、それが、水酸化鉄であろうか、ふわふわした黄赤色の泥のようなものにおおわれていた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
譬へば青黄赤黒の色も畢竟水の力を得て素を染むるが如し。
— 幸田露伴 『水』 青空文庫
割り口説いて云えば斯様でもあるが、何もそれが一ツ一ツに存在しているのではなく、皆が皆一緒になって、青黄赤白、何の光りともない毒火の※となって迸り出て掩いかかるのであった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
一九〇二年頃の『ネーチュル』に、インドにある英人ジー・イー・ピール氏が寄書して、犬の両眼の上に黄赤い眼のような両点あるものは、眠っていても眼を※り居るよう見えるから、野獣甚だこれを恐れて近附かぬと述べた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
まず材をよく磨きてのち、鉛丹に膠水、または尋常の荏油仮漆を和せたる、黄赤にしてたいまい色をなすところの元料を塗る。
— 林不忘 『元禄十三年』 青空文庫
反射する光線は幅広く、やや黄赤色を帯びて居る。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫