羽色
はいろ
名詞
標準
colour of a bird's feathers
文例 · 用例
ただひとえにゆう日照りそいたるつつじの花の、わが丈よりも高き処、前後左右を咲埋めたるあかき色のあかきがなかに、緑と、紅と、紫と、青白の光を羽色に帯びたる毒虫のキラキラと飛びたるさまの広き景色のみぞ、画のごとく小さき胸にえがかれける。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
鴨のような羽色をしたひとつがいのほかに、純白の雌が一羽、それからその「白」の孵化したひなが十羽である。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
よく見るとしっぽに近い背面の羽色に濃い黒みがかった縞の見えるのが雄らしく思われるだけである。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
一方で例のドンファンの雄鳥はと見るとなんとなく羽色がやつれたようで、首のまわりのあの美しい黒い輪も所まだらにはげちょろけているのであった。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
ただひとへにゆふ日照りそひたるつつじの花の、わが丈よりも高き処、前後左右を咲埋めたるあかき色のあかきがなかに、緑と、紅と、紫と、青白の光を羽色に帯びたる毒虫のキラキラと飛びたるさまの広き景色のみぞ、画の如く小さき胸にゑがかれける。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
こゝを詠んだ昔の江戸っ児詩人の詩だといって池上は、竹枝影在水楼間 春入嬌波洗碧湾柳線織成鶯羽色 雲鱗畳得鯉魚斑 こんな詩を口誦んで聞かせます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
嘴が華奢で羽色が紫色に光っている」 啓司は花田と牒し合わせ、屋根へ花田に枝木を投げさせて、烏が空へ飛び立つところを射とうと身構えをしました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
羽ばたきをして逃げ廻っている鳥の外に、同じ羽色の鳥が今一羽もう蛇に銜えられている。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
作例 · 標準
秋になると山々の木々が色づき、野鳥たちの羽色も冬に向けた色合いへと変化していく。
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図鑑を片手に、羽色の特徴を頼りにして目の前の鳥が何という種類かを特定した。
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飼っているインコの羽色が以前より鮮やかになったのは、栄養バランスを考えた餌の成果だ。
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