左肘
ひだりひじ
名詞
標準
文例 · 用例
左肘の近くにガラスの灰皿。
— 片岡義男 『物のかたちのバラッド』 青空文庫
高志は左ひじで上体を支え、すなおに令子の唇を迎える。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
「わたし、やっぱり気になるわ」 多計代は、拭き終ったピンを右手にとり、左ひじを高くあげて髷をおさえながら、束髪の真中に飾りピンをさした。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
けがは左ひじをくじいた程度で、生命には別条なかったのですが、それでも、全治までには一カ月以上もかかりました。
— 下村湖人 『青年の思索のために』 青空文庫
それらを考え合わせて、加十の特徴とは左ヒジから下がないこと。
— その二十 トンビ男 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
」「――そうかなあ」 ベッドよりに置かれているテーブルのはじに左肱をかけて、タバコのついていないパイプを指の間でいじりながら、素子がのみこめなさそうな眼ばたきをした。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
私は王妃の食卓の上に、ちょうどその左肱のあたりに、私のテーブルと椅子を置いてもらうのでした。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
槐葉前蹤を期し難し、と云って、少し厭味を云って置いて、柳枝|左臂に生ずべしと、荘子を引張り出してオホンと澄ましたところなどは、成程気位の高い公任卿を破顔させたろうと思われる。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫