疲らせる
つからせる
動詞
標準
文例 · 用例
それは僕にとつて非常に辛く、客と両方への気兼ねのために、神経をひどく疲らせる仕事だつた。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
それは僕にとって非常に辛く、客と両方への気兼ねのために、神経をひどく疲らせる仕末だった。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
それを聞取ろうとする努力はかなりに頭を疲らせる。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
それがためにかえって画面の明暗の調子を攪乱し減殺し、そうして過度の刺激によって目を疲らせるばかりであるから、現在のところでは芸術的には全く低級な単なるノヴェルティに過ぎないと言わなければならない。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
教育にして目標が無く、教育を受ける者が目標とするところを知らなければ、読書の音読はつまり蚊や虻の唸り声と変わらず、苦労して勉学に励むことも、無理して心身を疲らせるだけに過ぎないものになろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
長話は老い衰えた父を疲らせる。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
さうしていざ、寢るとなると、また子供らはあちらからもこちらからも、父を呼び合ひながら疲らせる。
— 横光利一 『榛名』 青空文庫
あした早く起きて、あちこち当って見ることだ、そうきめて、僕は頭と目とを疲らせる眠り薬の、一週間ほど前から読みかけている『其角研究』を読み始めた。
— 大杉栄 『日本脱出記』 青空文庫