壁一重
かべひとえ
名詞
標準
single wall
文例 · 用例
壁一重隔てた校長室で、校長は矢鱈にその方に気を取られてゐた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
「それぢやあ、家賃の中からさつ引いて払はうぢやないか」 と、壁一重隣同志の相談が纏つて、井戸屋さんがやつて来た。
— 葉山嘉樹 『井戸の底に埃の溜つた話』 青空文庫
その時尋常四年生の教室――それは壁一重に廊下を隔てた所にあるのだが――がきゅうに賑やかになって、砂きしみのする引戸を開くとがやがやと廊下に飛びだす子供らの跫音がうるさく聞こえだした。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
壁一重でも、おんなじ枕。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
土間無く、天井無く、障子|襖無く、壁一重にて隣を分ち、大戸一枚道路を隔てる、戸に接してわづかに三畳|乃至五六畳の一室あるのみ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
……壁一重向うの室にモウ一人の私が寝ているのだ。
— 夢野久作 『ビルディング』 青空文庫
私はもはや二十日以上も、麻川氏と壁一重を隔てたばかりの生活を過した。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
壁一重の隣家を憚って、蹴上の旅館へ寺田を連れて行ったりした。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
作例 · 標準
この部屋、壁一重みたいで隣の話し声が筒抜けだ。
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防音対策で壁を二重にしたかったんだけど、予算の関係で壁一重になった。
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雪国では、断熱のために壁一重では寒すぎる。
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