事件屋
じけんや
名詞
標準
fixer
文例 · 用例
高見順は事件屋のやうに人生から問題をさがす彼の小説は読者をなだめるだけで精一杯。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
誰も相手にしない萎びた男――この男のところへ、性の悪い女ではあるが、事件屋と一しよに呶鳴り込んで来ると云ふやうな出来ごとがあつたので、少からず驚いて、アパートの人たちは珍しげに、眼を見はるのであつた。
— 武田麟太郎 『日本三文オペラ』 青空文庫
ノズドゥリョフは或る意味に於いて事件屋であった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
この祖父の血は、俊寛にも脈々とつづいていたらしく、僧侶といっても、頭を丸めているだけの話で、彼は荒々しい気性と言い、人を喰った傲慢さと言い、祖父そっくりで、陰謀好きの事件屋であった。
— 第一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
大体、先方から頼まれてお百度を踏んでやつて来てゐる白木と云ふ男の正体を、旦那知らないから平気でゐらつしやるけど、白木軍八郎と云へば新聞も持つてゐれば多勢の子分も持つてゐるし、かうした事にかけちや鳴らした事件屋なんですよ。
— 三好十郎 『彦六大いに笑ふ』 青空文庫
アサ えゝ、(客二は黙つて飲みはじめる)事件屋なんですがね、此の建物の持主の松田と言ふ人に頼まれて、十軒あまりの店屋を片つぱしから追立てちやつてね、そりやみんな泣いてゐましたよ。
— 三好十郎 『彦六大いに笑ふ』 青空文庫
ただ問題は、七等官チェバーロフ氏という事件屋が、そこへひょっこり登場したことだ。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
ところが、事件屋はけっしてはにかみやじゃないから、まず第一番に、はたしてこの手形を生かす見込みがあるやいなや、という問題を提起した。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
作例 · 標準
彼は表向きはコンサルタントだが、裏では金でトラブルを揉み消す事件屋として知られている。
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事件屋に弱みを握られてしまい、莫大な額の口止め料を請求される羽目になった。
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警察の手が届かないような泥沼の争いを、事件屋が独自のルートで強引に収束させた。
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ウィキペディア
事件屋(じけんや)とは、弁護士資格を持たずに他人の揉め事や争い事に介入して経済的利益を得ることを生業とする裏稼業の俗称である。
出典: 事件屋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0