夜前
やぜん
名詞副詞
標準
last night
文例 · 用例
御やすみになっているところを御起しして済みませんが、夜前からの雨があの通り甚くなりまして、渓が俄に膨れてまいりました。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
御やすみになつてゐるところを御起しして済みませんが、夜前からの雨が彼の通り甚くなりまして、渓が俄に膨れてまゐりました。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
わたしは何か彼の足跡にでも逢着することもあるまいかと、水夫の一隊を伴って、終夜前方の氷山を歩きまわったが、それは徒労に終わった。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
夜前伏羲を断わった隣の富家の婦聞いて大いに羨むと、数月の後伏羲また村へ来た、かの婦|強いて自宅へ迎え取り食を供し、夜中自室へ蝋燭|点し通夜仕事すると見せ掛け、翌朝|予て拵え置いた襦袢を呈し、食を供えて送り出すと、伏羲前度のごとく祝した。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
一兩夜前に、漂泊者の一家族が、近くの森に泊つてゐた。
— オウ・ヘンリ 『水車のある教會』 青空文庫
十八夜前後の月高く空にかかり、そこらの草木はしつとりと夜露にぬれてゐる。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
そして一人で、夜前庭のベンチに腰をかけて、しくしく泣いているようなこともしばしばあった。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
夜前は飛んだり跳ねたりして居たのに、アア爾だ今朝食物の差し入れの時、更に繋ぎ直されたのだ、誰が此の様な事をするか、是も医学士だ、シテ見ると医学士が今朝茲へ這入って来たのだ。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
作例 · 標準
夜前はよく眠れなかった。
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夜前の雨で、道が濡れている。
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「夜前、変な物音を聞いたんだ」と彼女は顔色を変えて言った。
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