所関
しょかん
名詞
標準
文例 · 用例
やがて警官は、京吉に茉莉との関係をきいたが、何でもない仲だと判ると、二三人の事務所関係の者につづいて陽子にも訊問した。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
しかし世間の人ばかりでなく、奉行所関係の役人たちでも正式の記録を作製する場合は格別、平常はやはり世間並にすべて拷問と称していたらしい。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
従来、「出女、入り鉄砲」などと言われ、女の旅は関所関所で食い留められ、髪長、尼、比丘尼、髪切、少女などと一々その風俗を区別され、乳まで探られなければ通行することも許されなかったほどの封建時代が過去に長く続いたことを想像して見るがいい。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
当時の社会が婦人の登場を許していなかったあらゆる政治的関係、役所関係の間へ、ナイチンゲールは彼女のあらゆる条件を活用して、ハーバートを動かし、バーネー卿を活動させた。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
近頃は、情勢の変化につれて、女のひとのなかにもいろいろ役所関係との接触を多くもつひとが出てきている。
— 宮本百合子 『ものわかりよさ』 青空文庫
(風俗を異にす) 右条々のごとく、上下両等の士族は、権利を異にし、骨肉の縁を異にし、貧富を異にし、教育を異にし、理財活計の趣を異にし、風俗習慣を異にする者なれば、自からまたその栄誉の所在も異なり、利害の所関も異ならざるを得ず。
— 福沢諭吉 『旧藩情』 青空文庫
西は追分、東は関所関所越えれば、旅の空 咽ぶがような歌声が、月の光を水と見て、水の底から哀々と空に向かって澄み通る。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
併し万一を警戒して在留の婦人達はすべて引上げた後なので、公所関係の人人も男ばかりが残つてゐると話された。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫