紛らす
まぎらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to divert (e.g. one's mind)
文例 · 用例
そうした時の寂しさとやるせなさを紛らすために、詩人はわざと煙草の火を消し、ボオボオという寂しい貝を吹いたのである。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
頑なの心は、不幸でいらいらして、 せめてめまぐるしいものや 数々のものに心を紛らす。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
電燈の光が弱いから讀書で紛らすことも出來ない。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
女の方が却って男の不器用を察して気ずつない思いを紛らすために、わきを向きながら小さな声で唄ったなど 黥ける利目など 黥ける利目 これは、男の顔を、ちらと見たとき、自然と思い浮べられた歌の文句だった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
私は気を紛らす為めに障子を少し開けひろげた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
お互に気のない風はしていても、手にせわしい仕事のあるばかりに、とにかく思い紛らすことが出来た。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
また一方では、相当な科学者の書いたものでも、単に読者の退屈を紛らすためとしか思われないような、話の本筋とは本質的になんの交渉もないような事がらを五目飯のように交ぜたり、空疎な借りもののいわゆる「美文」を装飾的に織り込んだりしたようなものもまた少なくはないようである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
蓄音機がぱたりとやむと、踊り子たちの手持ちぶさたを紛らすためにだれかが歌いだす。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
作例 · 標準
心配事を紛らすために、彼女はひたすら読書に没頭し、現実から一時的に離れた。
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退屈な時間を紛らすには、何か集中できることを見つけるのが一番良い方法だ。
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彼は友人と話すことで、最近の悩みを紛らそうとしていたが、なかなか解決策は見つからないようだった。
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標準
to conceal (e.g. one's grief with a smile)
作例 · 標準
悲しみを紛らすように、彼女は明るく振る舞い、周りの人々に心配をかけまいとした。
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人前では決して涙を見せず、笑顔で苦しみを紛らした彼の姿は、周囲に強い印象を与えた。
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彼は、平静を装って不安な気持ちを紛らそうとしたが、その表情には微かな動揺が見て取れた。
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