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獄窓

ごくそう
名詞
1
標準
prison window
文例 · 用例
娘共の懷しがつて居る父親といふのも曾ては獄窓の臭い飯をも食つて來たとかいふ程で、根からの惡人ではなさ相だが何となく陰險らしい大酒家、家に居るのは稀なほど外出がちで、いつも凄いやうな眼光で家内中を睨め※して居る。
若山牧水 一家 青空文庫
余をして幾何か獄窓に呻吟するにまさると思はしむる者は此十歩の地と数種の芳葩とあるがために外ならず。
正岡子規 小園の記 青空文庫
後年|囹圄の身となるに及び、私は獄窓の下で屡々この昔日の清夢を想い起した。
河上肇 御萩と七種粥 青空文庫
─看守長の須田安太郎氏の御案内で、やがてわたしは二、三人の女の教誨師の方たちと、女囚の生活をみてまわったのですけれど、ここでもわたしは駅の前で眼をまぶしくした、あの太陽の白い反射をふっと獄窓のなかに眺めることが出来たのです。
――栃木の女囚刑務所を訪ねて 新生の門 青空文庫
思うに彼が電車未開通の事を云い出したのは、突発的に口から出委せに云ったのではなくて、どうかして神楽坂署に於ける自白の効力を失わしめようと思って、数日獄窓裡に沈思黙考して、考え出したものであろう。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
深夜幾度か獄窓に凭れて男泣きに泣いた事であろう。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
彼は獄窓裡に或いは喜び、或いは憂え、よもすがら秘策を胸中に練った事であろう。
甲賀三郎 支倉事件 青空文庫
かれは春の日の長閑に暖かなる家庭に生ひたちて、希望と幸福とを一身に荷ひたりしかど、やがて獄窓に呻吟せしの日は人生流離の極みを盡したる後なりき。
島崎藤村自選 藤村詩抄 青空文庫
作例 · 標準
獄窓から見える小さな空だけが、彼にとって唯一の希望だった。
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獄窓の外では季節が移り変わるが、彼の時間は止まったままだった。
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獄窓に映る自分の顔を見て、彼は決意を新たにした。
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