茶柱
ちゃばしら
名詞
標準
upright-floating tea stalk (considered a lucky omen)
文例 · 用例
また配給の三合の焼酎に、薬缶一ぱいの番茶を加え、その褐色の液を小さいグラスに注いで飲んで、このウイスキイには茶柱が立っている、愉快だ、などと虚栄の負け惜しみを言って、豪放に笑ってみせるが、傍の女房はニコリともしないので、いっそうみじめな風景になる。
— 太宰治 『禁酒の心』 青空文庫
おつたは茶柱の立つた茶碗の中を見てそれから一寸嫣然として見たり、庭の方を見たりして居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
例えば茶柱が来客を代表したり、嚏が人の噂を代表したりするようなものであります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
もっとも器械的の象徴も馬鹿にならんもので、習慣の結果茶柱を見て来客の時のような心持になったり、嚏をして、人の噂を耳にするような気分が起る人がないとも限りません。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
寿司屋では茶柱が二本も立ったので、眼をつぶってその辻占をぐっと呑みこんでしまった。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
「おばアちやん、清治のお茶、また茶柱が立つてゐますよ」 雪見障子から薄い朝の陽が射し込んでゐる。
— 林芙美子 『夜福』 青空文庫
自分は自分の前にある茶碗の中に立っている茶柱を、何かの前徴のごとく見つめたぎり、左右に起る笑い声を聞くともなく、また聞かぬでもなく、黙然と腰をかけていた。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
喫茶の際、碗中に茶柱(茶葉の茎)の直立することあれば、これを吉事の兆しとす。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
作例 · 標準
お茶を淹れたら茶柱が立って、今日はいいことがあると嬉しくなった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
滅多に見られない茶柱が立ったので、思わず写真を撮った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
母は茶柱が立つと、何か良いことが起こると信じている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash