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らいじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
来自然を友とすることが多かつた我が国人は、感傷の綱の海を漕ぎゆくには余りに清廉であり、されば比較的清廉でなかつた人が用に与つて来たかも知れませぬ。
中原中也 我邦感傷主義寸感 青空文庫
もはや婿養子の望みも絶つた親たちはせめて将来自分一人で用を足せるやうにと浦子に日常のやさしい生活事務をポツ/\教へ込むことに努力を向けかへてゐた。
岡本かの子 青空文庫
法華経|提婆品には、釈尊が自分の生涯の深刻な敵であった提婆達多に、自分に敵であった縁によって将来自分同様な人格完成の見込みのあることを証明されております。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
もはや婿養子の望みも絶った親たちはせめて将来自分一人で用を足せるようにと浦子に日常のやさしい生活事務をボツボツ教え込むことに努力を向けかえていた。
岡本かの子 青空文庫
見ていた幸村は、何思ったのか、佐助に呼びかけて、あたら幻妙の腕を持ちながら、山中に埋れるのは惜しいと仕官を口説くと元来自惚れの尠くない佐助は脆かった。
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
章三の全身にみなぎっている自尊心が、元来自尊心の強い陽子を反撥したのであろう。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
かつて写真屋のアルバムで知らぬ人の顔について同じような経験をした事はあったが、生まれて四十余年来自分の肩の上についている顔についてこんな経験をしようとは思わなかった。
寺田寅彦 自画像 青空文庫
そうして最後にあげた一例になると、もはや事件の報告的進行ではなくて、印象や感覚の旋律的な進行になっていて、そうしてまさにこの点で従来自分の述べて来た連句の旋律的進行とかなりまで共通な要素を備えているように思われるのである。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫