金属質
きんぞくしつ
名詞名詞-の形容詞形容動詞
標準
mineral matter
文例 · 用例
さて夜となれば、金属質の涼風と水晶の月、夢を揺る。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
その金属質な笑ひ方は爽やかだつたが、夜更にむなしく戻つてきて一人の寝床へもぐりこむ姿には、老婆のやうな薄汚い疲れがあつた。
— 坂口安吾 『いづこへ』 青空文庫
しかしオモチャの金属質の高音をさらに何倍もけたたましくしたようなもので、怪物どもの泣き声とも笑い声とも怒り声ともとれるような醜怪な音響だ。
— 坂口安吾 『心霊殺人事件』 青空文庫
その金属質な笑い方は爽やかだったが、夜更にむなしく戻ってきて一人の寝床へもぐりこむ姿には、老婆のような薄汚い疲れがあった。
— 坂口安吾 『いずこへ』 青空文庫
その階段はどんなにソッと歩いても、気の遠くなる思ひがするほど金属質のたまらぬ音がひびくのである。
— 坂口安吾 『老嫗面』 青空文庫
おそろしく仕事の早い勝気な女で、時たま何か癇にさはることでもあると、キラリと金属質な声で、「うるさい!
— 神西清 『灰色の眼の女』 青空文庫