来邸
らいてい
名詞
標準
visiting someone's residence
文例 · 用例
昼に近いころまで源氏は寝室にいたが、そのうちに帥の宮がおいでになり、三位中将も来邸した。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
人々は半ば好奇心をもって来邸したが、中にも警視庁の人々は、I総監をはじめとして、松島氏がどんな実験をして、どんな風に犯人推定を行うかと胸を躍らせて待ちかまえた。
— 小酒井不木 『外務大臣の死』 青空文庫
その時一人の私服が入って来て、津多子の夫――押鐘医学博士が、来邸したという旨を告げた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
芝、高輪、桜田、西向、南向、田町、堀端の諸邸の壁の白さ、こうして坐っている大阪上、中、下邸の新築、日光宿坊、上野宿坊を初め、京の錦小路の邸の修復、三都には、斉興御来邸厳封の金蔵に、百万両ずつの軍用金の積立さえできた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
ようこそ御来邸下すった……」 五名の賊は、双手を高くあげてうしろをふりかえった。
— 海野十三 『烏啼天駆シリーズ・4 暗号の役割』 青空文庫
「折角御来邸の案内状を頂いたのに、留守をしていては申訳ないからね」「途中から引返したのか」「とんでもない。
— 海野十三 『烏啼天駆シリーズ・4 暗号の役割』 青空文庫
美術商来邸 探偵の引揚げていったその後へ、美術商の岩田天門堂が、伯爵を訪ねて来た。
— 烏啼天駆シリーズ・5 『すり替え怪画』 青空文庫
しかし、大伴家に縁故の人で、当日来邸していない人は一人もなかったようである。
— その十四 ロッテナム美人術 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫