酢貝
すがい異読 スガイ
名詞
標準
Lunella coreensis (species of turban shell)
文例 · 用例
私は一日一日緑の深くなつてくるその葉を數へたり、處處に酢貝のやうな瘤のあるその枝振を眼をつぶつても覺えてゐられる程見詰めてゐたりした。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
塩蒸しには雌が適し、生で食う水貝仕立て、あるいは酢貝には雄でなければならない。
— 北大路魯山人 『東京で自慢の鮑』 青空文庫
雌は肉がやわらかなために水貝または酢貝に適しないが、雄は塩を強くまぶすことによって石のように締まり、歯さえよければ、その人には清新の気に満ちた夏の良肴として一等席を占めるものである。
— 北大路魯山人 『東京で自慢の鮑』 青空文庫
父は姉たちへのお土産に幾本かの簪と、私にひと包みの酢貝を買つてくれたが、私は こんな綺麗なものを父はなぜみんな買はないのかしら と思つた。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
何とでも勝手に理窟をこね※すがいい、おれ達はただ飛べばいいんだつてね……マーシヤ――それにしても意味といふものが――トウゼンバツハ――意味ですつて……いま雪が降つてゐる、それに何の意味があります?
— 太宰治 『津輕地方とチエホフ』 青空文庫
俺れらを特種にするよりゃ、さきに、内地の事情を知らすがいゝ。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
カイロ男爵だって早く上等の絹のフロックを着て明るいとこへ飛びだすがいいでしょう。
— 宮沢賢治 『イーハトーボ農学校の春』 青空文庫
さァおまえはチュンセやポーセやみんなのために、ポーセをたずねる手紙を出すがいい。
— 宮沢賢治 『手紙 四』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は晩酌の時、決まって酢貝のつぼ焼きを美味しそうに頬張っていた。
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酢貝を茹でてから身を取り出し、お酢と醤油、わさびを和えて和え物にするのが母の得意料理だ。
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潮干狩りで見つけた酢貝をバケツに入れ、砂を吐かせるために一晩置いておいた。
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