名臣
めいしん
名詞
標準
文例 · 用例
泄冶の正諫して殺されたのは古の名臣|比干の諫死と変る所が無い。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
范祠の鳥 長白山の醴泉寺は宋の名臣|范文正公が読書の地として知られ、公の祠は今も仏殿の東にある。
— 池北偶談 『中国怪奇小説集』 青空文庫
天皇は、後の三房と云はれた万里小路宣房、吉田定房、北畠親房の三名臣を初め、日野資朝、日野|俊基等の英才を起用せられ、鋭意諸政を改め給うたので、中興の気運勃々たるものがあつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
和歌山城を虎臥山竹垣城といふ所へ漢の名臣第五倫といふのと音が似た故のことと思ふ。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
殊に一代の名臣ではあったが、その消極的政策と緊縮、節約主義とによって、浮世を暮らしにくく窮屈にした、白河楽翁|事松平越中守を「女の老中」と喝破したあたりは、彼でなければ出来なかったことで、そうしてこういう点から推して、彼がこの時代の反抗児であり、不平児であったということが、充分推察することが出来る。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
名君でなければ名臣を、活用することは出来ないからな。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
あるいはまれに正直なる役人ありて賄賂の沙汰も聞こえざれば、前代未聞の名臣とて一藩中の評判なれども、その実はわずかに銭を盗まざるのみ。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
けだし暴君汚吏の余殃かくの如くなれば、仁君名臣の余徳もまた、かくの如し。
— 福沢諭吉 『政事と教育と分離すべし』 青空文庫