直柄
ひたえ
名詞
標準
文例 · 用例
」と、王子が人魚のひいさまを腕にかかえて、そのうつくしいひたえにほおをよせるとき、ひいさまの目は、そうたずねているようにみえました。
— DEN LILLE HAVFRUE 『人魚のひいさま』 青空文庫
純京都式の眉のまんまるくすりつけてあるひたえのせまい、髪の濃い口のショッピリとした女だった。
— 宮本百合子 『ひな勇はん』 青空文庫
暗らき浮き世をたどる心、なほもなごめる恋し草びら、岸に匂へる色を見れば、すてゝ立ち去る思ひたえじ。
— 漢那浪笛 『小曲二十篇』 青空文庫
」「おっしゃっておくんなさい」「第一は、即刻、ここの店を、元の持主の施恩へそっくり返上いたすことだ」「わかりました」「第二は、盛り場の顔役全部をここに集め、大衆の前で、地にひたえをスリつけ詫びをいえ」「おっしゃる通りにいたします」「次には、即刻ここを立退いて、二度と孟州の盛り場に面を出すな。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫